Googleスプレッドシートで条件に一致するかどうかで結果を分ける(条件分岐)場合は、IF関数を使用します。
IF(イフ)関数は、他の関数と組み合わせ使用することも多い、使用頻度の高い関数です。
条件により結果を分ける機能では条件付き書式がありますが、違いは色などの書式を分けるのか、表示する文字を変えるかです。
- IF関数:条件により表示させる文字列や値を変える
- 条件付き書式:条件により書式を変える(色など)
INDEX
スプレッドシートのIF関数
70点以上で「合格」、70点未満は「不合格」と表示する
条件に一致するかしないかで異なる結果を表示する
点数により合格、不合格を分けるには以下のような数式を入力します。
1. 結果を表示させたいセルを選択します。
(今回はセルC4)
2. =IF(B4>=70,"合格","不合格") と入力します。
=IF(B4>=70,"合格","不合格")
3. セルC4の数式をC13までコピーします。
B列の点数が、70点以上で「合格」、それ以外は「不合格」で表示されました。
条件分岐のイメージフローチャート
IF関数の条件分岐のイメージは以下のようになっています。
IF関数で使用する条件式
IF関数で指定する条件は、以下の記号を使って入力します。
記号 | 意味 | 例 |
= | AとBが等しい | A=100 |
> | AがBより大きい | A>B |
< | AがBより小さい | A<B |
>= | AがB以上 | A>=B |
<= | AがB以下 | A<=B |
<> | AとBは等しくない | A<>B |
条件が複数ある時は後半で説明しているように、OR関数やAND関数など他の関数を一緒に組み合わせて使用します。
IF関数にIF関数を入れ子にする方法
IF関数は他の関数と組み合わせる(入れ子にする)ことで、さまざまな条件で結果を分けたり、結果を3つ以上に分類することもできます。
関数を複数組み合わせて使うことを「ネスト」といいます。
IF関数×IF関数を組み合わせて使う方法
IF×IFで結果を3つに分類することができます。
70点以上で「合格」、70点未満は「不合格」、欠席者は「-」を表示する
結果を3つに分類したい時は、以下のようにIF関数の中にさらにIF関数を入れ子で使用します。
1つ目のIF関数で、欠席かそうじゃないかの判別をし、
2つ目のIF関数で、合格か不合格かの判別になります。
=IF(B4="欠席","−",IF(B4>=70,"合格","不合格"))
結果を4つ以上に分類したい時は、さらにIF関数を入れることで複数の結果に分けることができますが、分類が多いときはたくさんのIF関数を一緒に使うよりもIFS関数がわかりやすく便利です。
IF×IFのネストの条件分岐イメージフローチャート
IF関数と一緒に使われることが多い関数
OR関数
条件が複数あるときに、どれか1つでも条件を満たしているかどうかで結果を分けます。
AND関数
条件が複数あるときに、すべての条件を満たすかどうかで結果を分けます。
VLOOKUP関数
空欄以外の時だけVLOOKUP関数で結果を表示することができます。
EXACT関数
2つの値(テキスト)が等しいかどうかで結果をわけます。
ISODD(ISEVEN)関数
奇数か偶数かを判断して結果をわけます。
スプレッドシートのIF(イフ)関数の構文
スプレッドシートのIF関数は以下のように入力します。
引数 | 説明 |
---|---|
論理式 | 条件式を指定。 |
TRUE値 | 条件に一致した時(TRUEの時)に表示させたい値を指定します。 |
FALSE値 | 条件に一致しなかった時(FALSEの時)に表示させたい値を指定します。 |