Googleスプレッドシートの関数で重複を見つける、重複を数える方法を説明します。
どの値が重複しているかチェックするにはCOUNTIF関数を使用します。
ここではGoogleスプレッドシートでの操作を説明していますが、COUNTIF関数を使った重複チェックはExcelも同様にできるので、Excelの方も参考にしていただけます。
このページでは、データの登場回数を数えて見つける方法を解説していますが、重複チェックだけではなく重複を削除したい時は、以下の機能で重複のないデータにすることができます。
INDEX
スプレッドシートで重複データを見つける方法
重複しているデータに「重複」と表示する
COUNTIF関数でデータを数える
データ内の重複をチェックするには、同じものがいくつあるのか数を数えれば見つけることができます。
(数えた結果、1つなら重複なし、2つ以上なら重複しているということ)
今回はA列にある商品名に重複があるかをチェックしてみます。
1. カウントした結果を表示したいセル(今回はセルB2)に以下のようにCOUNTIF関数の数式を入力します。
=COUNTIF($A$2:$A$10,A2)
セルB2の数式を10行目までコピーします。
2. 数えた結果「いちご」が指定した範囲に2回登場しているので重複している、それ以外は1つだけなので重複なしということがわかりました。
数式で指定した範囲につけている「$」は絶対参照といい、数式をコピーした時にセル範囲が変わらないように固定する意味があります。
$を付け忘れてコピーすると指定したA2からA10の位置が変わってしまい正しい結果が出ません。
セル参照を絶対参照にする($をつける)には、セルを選択した直後にF4キー押下で$を付けることができます。
IF関数とCOUNTIF関数で「重複」と表示する
上記のようにCOUNTIF関数だけでも判断できますが、もっとわかりやすく、
- 重複がなければ何も表示しない
- 重複あれば重複と表示する
という結果に変える方法を説明します。
1. IF関数とCOUNTIF関数を使用して、以下のような数式を入力します。
COUNTIF関数で範囲内に値がいくつあるか数え、その結果をIF関数で、結果が「1」なら空欄、「2以上(1より大きい)」なら重複と表示しています。
=IF(COUNTIF($A$2:$A$10,A2)>1,"重複","")
2. COUNTIF関数の結果が2以上の「いちご」の表示が重複、それ以外は空欄となり見やすい結果になりました。
「空欄」としたい時の指定は「””」(ダブルクォーテーション2つ)です。
条件付き書式で重複セルの色を変える
条件付き書式を使うことで、重複データのセル色やフォント色を変えて目立たせて、さらに重複データを見つけやすくすることができます。
重複データのセルの色を変える
条件付き書式の設定内でCOUNTIF関数を使うことで、COUNTIFで数えた結果が2以上だったら色を変える設定をします。
1. 設定したい範囲を選択し、表示形式メニュー ≫ 条件付き書式をクリックします。
2. 書式ルールからカスタム数式を選択し、COUNTIF関数で数式を入力します。
=COUNTIF($A$2:$A$10,A2)>1
3. 重複しているセルの書式をどのようにするかを指定し、完了ボタンを押します。
書式というのはセルの色やフォントの色や太字などのスタイル、見た目をいいます。
4. 重複しているデータの色が変わりました。
条件付き書式をもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
2つ目以降のみ重複チェックする場合
上記の例では範囲内に重複があるものすべてを「重複」と判断しますが、重複データの2個目以降のみをチェックしたい時は、以下のような数式で2個目以降のみを見つけることができます。
条件付き書式のカスタム数式で以下のような数式で、1個目の色は変えず、2個目以降のセルの色だけが変わります。
(もし重複が3つ以上あったら、2つ目以降の色が変わります)
=COUNTIF($A$2:$A2,$A2)>1
※絶対参照($)のつけ方、$の数に注意してください。
重複を削除したいなら以下の記事を参考にしてください。