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セル内にミニグラフを作るSPARKLINE関数

SPARKLINE関数

Googleスプレッドシートでセル内にミニグラフを作る場合は、SPARKLINE関数を使用します。

SPARKLINE(スパークライン)関数は、指定した範囲のデータのグラフをセルに出力します。
オプションの指定により、色やグラフの種類を変えることもできます。

Excelには関数ではなくスパークラインという機能がありますが、それと同じようにセルにミニグラフを作るには、GoogleスプレッドシートではSPARKLINE関数を使用します。

SPARKLINE関数の使い方

SPARKLINE関数で折れ線グラフを作成する

折れ線グラフを表示する数式

範囲「A4からF4」の売上高のグラフを作成するには、グラフを作成したいセルに以下のような数式を入力します。

1. グラフを表示させたいセルを選択します。(今回はセルA5)

2. =SPARKLINE(A4:F4) と入力します。

SPARKLINE関数の入れ方

指定したセル範囲の値の折れ線グラフができました。
グラフの種類はデフォルトで折れ線グラフになります。

折れ線グラフの線をカスタマイズする

関数にオプションを指定することで、折れ線グラフの線の太さや色、軸の範囲などを変えることができます。

下のグラフは、線の色、太さ、縦軸の最大値と最小値のオプションを指定した例です。

オプションは以下です。

  • charttype:グラフの種類
  • color:色
  • linewidth:線の太さ
  • ymax:縦軸の最大値
  • ymin:縦軸の最小値
SPARKLINE関数の折れ線グラフ(オプション)

指定したオプションに応じたカスタマイズができました。

オプション指定の注意事項は以下です。

  • オプション部分は{}で囲う
  • 各オプションは;(セミコロン)で区切る
数式

=SPARKLINE(A4:F4,{"charttype","line";"color","#D1A5BD";"linewidth",5;"ymax",1200;"ymin",400})

SPARKLINE関数で棒グラフを作成する

棒グラフを表示する数式

横棒グラフを作成する場合は、オプションでグラフの種類を指定する「charttype」で横棒グラフの「bar」を指定します。

1. グラフを表示させたいセルを選択します。(今回はセルC3)

2. =SPARKLINE(B3,{"charttype","bar";"max",1000}) と入力します。

SPARKLINE関数で棒グラフ

3. 数式をセルC8までコピーします。

複数セルの値のグラフを1つにまとめて作成する

上記は、それぞれのセル値に対応したグラフを隣のセルに比較できるようなグラフを作成する方法でした。

下記は、複数セルの値を1つのセル内に1つのグラフとして作成する例です。

縦棒グラフを作成する場合は、グラフの種類を指定するオプション「charttype」で縦棒グラフ「column」を指定します。

1. =SPARKLINE(A4:F4,{"charttype","column"}) と入力します。

SPARKLINE関数で棒グラフ(比較)

2. 指定した範囲のセルの値の縦棒グラフができました。

棒グラフの最大値、最小値の色を変える

オプションを指定することで、最大値や最小値の棒グラフの色を変更して目立たせることができます。

下のグラフは、線の色、値の一番大きいグラフの色、最初の棒の色をオプションを指定した例です。

  • charttype:グラフの種類
  • color:色
  • highcolor:最大値の色
  • firstcolor:最初の縦棒の色
SPARKLINE関数で棒グラフ(オプション)
数式

=SPARKLINE(A4:F4,{"charttype","column";"color","#CCCCCC";"highcolor","#D1A5BD";"firstcolor","#A5B4D1"})

SPARKLINE関数のオプション

範囲のあとにオプション指定で、グラフの種類の変更ができます。

グラフの種類charttype
折れ線グラフline
縦棒グラフcolumn
横棒グラフbar

使用頻度の高いグラフのカスタマイズができるオプションは以下のようなものがあります。

グラフの種類種類オプション
折れ線グラフグラフの色color
線の太さlinewidth
軸の最小値ymin
軸の最大値ymax
棒グラフグラフの色color
最小値のグラフの色lowcolor
最大値のグラフの色highcolor
最初の棒の色firstcolor
最後の棒の色lastcolor
軸の最小値ymin
軸の最大値ymax

ここで紹介した以外にも使用できるオプションは他にもあります。
詳細を確認するには、公式サポートページをご覧ください。

スプレッドシートのSPARKLINE(スパークライン)関数の構文

スプレッドシートのSPARKLINE関数は以下のように入力します。

=SPARKLINE(データ,オプション)
引数説明
データグラフにしたいデータ範囲を選択。
オプショングラフの種類、軸の範囲、色などを指定できます。