Googleスプレッドシートで指定した範囲のデータ内で条件に合う数値の平均値を求めたい場合は、AVERAGEIF関数を使用します。
平均を求める時に使うAVERAGE関数がありますが、それに条件が追加できるのがこのAVERAGEIF関数です。
また、条件が複数ある時はAVERAGEIFS関数を使用します。
INDEX
スプレッドシートのAVERAGEIF関数の使い方
Sample
性別ごとの平均点を表示する
文字列に一致する値の平均値を求める
セル範囲（B4からB13）が「男」という条件に当てはまるセルの、C列の値の平均を表示するには以下のような数式を入力します。
1. 平均値を表示させたいセルを選択します。
（今回はセルG3）
2. =AVERAGEIF(B4:B13,F3,C4:C13) と入力します。
=AVERAGEIF(B4:B13,F3,C4:C13)
指定したセル範囲（今回はB4からB13のデータ）内に「男」に等しいセルは5個あり、その5つのデータのC列にある点数の平均値は「67点」とわかりました。
上記の例では条件をセルを選択していますが(セルF3)、直接文字を入力することもできます。
直接文字列を入力する時は、文字列を"（ダブルクォーテーション）で囲います。
=AVERAGEIF(B4:B13,"男",C4:C13)
複数の条件に一致するデータの平均値を求めるAVERAGEIFS関数複数の条件に一致するデータの平均値を求めるGoogleスプレッドシートのAVERAGEIFS関数の使い方。条件が1つならAVERAGEIF関数、2つ以上ならAVERAGEIFS関数を使用します。...
AVERAGEIFでの色々な条件の入れ方
AVERAGEIF関数で指定する条件は、テキストの完全一致だけでなく、数字の条件でも使用できます。
条件指定で使用する演算子
条件指定する時によく使用される演算子と意味は以下です。
| 記号 | 意味 |
| = | 等しい |
| <> | 等しくない |
| < | 未満 |
| <= | 以下 |
| > | より大きい |
| >= | 以上 |
ワイルドカードで部分一致の件数を数える
部分一致と呼ばれる条件の時にはワイルドカードで条件を指定します。
ワイルドカードとは、文字の代わりに*や?の記号を使用した条件指定の方法です。
「*」（アスタリスク）：文字数を限定しない
| 条件の種類 | 条件 | 該当する例 |
| 前方一致 | 株式会社* | 株式会社A、株式会社ABC |
| 後方一致 | *株式会社 | A株式会社、ABC株式会社 |
| 部分一致 | *株式会社* | A株式会社B、ABC株式会社DE |
「?」（クエスチョンマーク）：1文字の代わり
| 条件の種類 | 条件 | 該当する例 |
| 前方一致 | 株式会社? | 株式会社A |
| 後方一致 | ?株式会社 | A株式会社 |
| 部分一致 | ?株式会社? | A株式会社B |
スプレッドシートのAVERAGEIF(アベレージイフ)関数の構文
スプレッドシートのAVERAGEIF関数は以下のように入力します。
=AVERAGEIF(条件範囲,条件,平均範囲)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| 条件範囲 | 条件を判別するセルの範囲です（例：A1：A10）。 |
| 条件 | 上記「条件範囲」で指定した範囲で計算対象の条件を指定します。 数値、テキスト、日付、論理式、セル参照を指定できます。 |
| 平均範囲 | 平均を計算するセルの範囲です。 |
